研究内容

菌類(主にキノコ)が産生する生体機能調節物質の生物有機化学・生化学的研究(崔・河岸)

 天然物化学とは「自然界に存在する有機化合物(天然有機化合物)を対象に研究する化学の一分野。天然有機化合物の単離、構造決定、合成、生物活性の有無、さらに,生物活性の発現機構の解明などを行う。これらの研究を通して天然物の生体における意義および生命現象との関わり,生命の仕組みや生物進化の問題などを解明することを目的とする」(岩波書店 理化学辞典)。 


菌類(主にキノコ)が産生する生体機能調節物質の天然物化学的・生化学的研究

 様々なバイオアッセイを駆使して,キノコ抽出物の生体調節機能を発見する。そして,そのアッセイの結果を指標に活性物質を単離・精製し,構造や活性発現機構を明らかにする。対象となる物質は高分子(タンパク質・ 多糖)から低分子物質まで幅広い。現在の主要テーマを以下に挙げる。


(1) 菌類(主にキノコ)と植物の共生(共存)に関わる分子の発見

(2) 未解明キノコ毒の精製、構造決定、活性発現機構

(3) 菌類(主にキノコ)からの薬理活性物質の発見

(4) キノコの生活環(胞子から菌糸,菌糸から子実体(キノコ),子実体から胞子)を制御する分子の発見